朝日を浴びて上高地を歩く(第二日) |
■帝国ホテルの赤い屋根とその向うに穂高連峰
二日目(18日、日曜日)の朝は5時に目が覚めた。
すぐにも出かけたい気もあったのだが、、、朝風呂を浴びて、
先ずはホテル前を流れる梓川の対岸の霞沢岳、三本槍などを見に出てみた。
さ、寒いっ。
さすがに気温が低い。
5、6度くらいだろうか?(前夕にはホテルの部屋のヒーターも既に動いていたし。)
朝食はバイキング。一番乗りで食堂へ。(^^
先ずは洋食、そして和食、、、と和洋二種類ガッツリと。
旅に出ると腹が減るというか、毎食きっちりと戴く。(苦笑)
一息ついたらチェックアウトし、いよいよ散策へ。
田代橋から冠雪した穂高連峰を見上げて思わず声を上げた。
「わぁーっ!」
相棒も上機嫌。
白く雪の積もった山頂が朝日に照らされて光っている。
朝日が徐々に山の向うから射してくるのが分かる。
何とも清々しい朝。
この感覚を味わいたいがために上高地にやってきたのだ。
木々の中を歩くだけ?と思う方もおられるだろうが、
このワクワクする感覚は好きな人でないと分からないだろう。(^^
■田代橋から見た梓川、その向うに穂高連峰。(白が飛ぶほどの朝の光)
梓川に沿って散策路を歩いて行く。
大正池方面から歩いてくる人ともすれ違う。
朝も早くから皆さん元気だ。
山やトレッキング、山歩きに慣れている方は「こんにちはぁ〜」と声を掛け合う。
見知らぬ人と挨拶するって気持ちのいいものだ。
同じ山好き同士の挨拶。(^^
田代池(湿原)から見る穂高連峰はそれは見事。
プロのカメラマンだろう方々もベストショットを狙っている。
まるで絵葉書みたい(笑)な風景が目の前に広がっている。
面積の小さくなった田代池で方向を変えて見てみると、、、
■田代池にて
まるで時間が止まったような感覚に陥る。
もちろん周囲には人がいるのだが、視界に入らなければそこは別世界なのだ。
話し声などの音も気にしない。
鳥のさえずりと風の音、そして池に流れる水の音。
ただそれだけに耳を澄まして、、、何時間でも佇んでいられる場所だ。
対岸の紅葉した木々は陽が昇るにつれて刻々と色を変えていくように見える。
靄が消え、鮮やかな色が浮かび上がってくるような感じ。
早朝でしか味わえない山の姿の七変化。
感動。(^^
■苔だって生きている。なんて美しいのだろう...(^^
大正池までやってきた。
焼岳の噴火で枯れた木々が、塞き止められて出来た大正池にスッくと立っている。
朝靄の中で見るこの木々は幻想的でこの世のものと思えない。
靄や霧が風に流されて、今見ている風景は刻々と変化するのだ。
神々しささえ感じる瞬間。
見渡せば散策に来られた人も随分増えてきた。
■白樺の向うに大正池。そびえる焼岳が池面に映る。
大正池を往復する形で上高地の散策を切り上げた。
帝国ホテル前まで戻って、下山。バスは一時間に三本。
沢渡(さわんど)の駐車場まで下りてきた。
車はここで駐車しておかなければならないのだ。
上高地は自然を守るためにマイカー規制されている。(地元タクシーはOKで料金均一)
これもまた大切なことだと痛感した。
バスを下りたら何だか暖かく感じられた。それだけ気温差があるのだろう。
上高地一泊の旅。
上天気で締めくくれて幸せであった。
いつかまた来たい場所だ。
ありがとう!上高地。
ありがとう!穂高の山々よ。
* * * * * * * * * * * * * * * *
明るい気持ちで書き終えた今回のエントリーなのだが、、、
今宵の一曲に選んだのは、、、
シューベルトの弦楽四重奏第14番ニ短調D.810「死と乙女」より第二楽章。
あまりにも清々しいあの上高地の風景。
そして朝靄の中で幻想的な姿を見せた大正池と立ち枯れた木々。
様々な風景が呼応し合って、イメージの中で鳴り始めた音がコレだった...。
よろしければ、是非どうぞ。
♪Schubert - Death and the Maiden /Alban Berg Quartet
*録音が気に入らないのだが、、、やはりコレ↑にした。
The String Quartet in D minor was written in 1824, just after Schubert became aware of his ruined health. It is popularly known as the "Death and the Maiden" Quartet because the second movement is adapted from the piano accompaniment to Schubert's 1817 song (or lied), "Death and the Maiden".
雨..の上高地。
晴れ...の上高地。
両方とも体験されたのですね..
それぞれの色の違い、空気の違い..
写真を見ていて、気持ちよくなります。
お隣の県には素晴らしい場所がある...(笑)
いつか、私も行ってみたい..
山を眺めながら深呼吸をする。。最高に贅沢な一時を体験したいです。
こんにちは。いつもコメント有難うございます。
お陰さまで、雨...の、晴れ...の上高地を味わうことが出来ました。
山の天気はそもそも変わりやすいものだから、当然なんですが、
時間とともに空気も色もどんどん変わっていく様を見ると
感動以外の何物でもありません。素晴らしかったです。
近くて遠い場所かもしれませんが、機会があれば是非いらしてください。
山の空気をいっぱい吸い込んで大満足でした。
しっとりと、秋雨に濡れる上高地の旅、
心から堪能させていただきました。
大自然の芸術、どのお写真も素晴らしくて、言葉もありません。
もしかして、トミーさん、プロのカメラマン??なんて想像するほど。。。
信州の山々には、神が宿ると聞いたとこがありますが、
まさに神秘的。自然の偉大さ、あらためて感じました。
実は松本・安曇野に、大学時代の後輩が居まして
(ダーリンはペンション経営)、
信州よいとこ、是非一度いらして~!!と暑中見舞いに、年賀状にと、
お誘いいただいておりましたが、まだ行ったことがありませんでした。
これで決まり!
やはり、上高地ですね(^^)。行ってみたくなりました。
都内はこれからが紅葉の本番、
こうして一足早く、トミーさん宅にて紅葉狩りさせていただき、
ありがとうございました。
上高地の赤い屋根の帝国ホテルも素敵です。
追記、
あら~!素敵な紳士のトミーさん、発見!!(^^)。
優しそうで、スタイル抜群ですね。
これからも、どうぞよろしゅうに...♪。
おはようございます。いつも身にあまる嬉しいコメント有難うございます。
>>実は松本・安曇野に、大学時代の後輩が居まして...
なんと!なんと!素敵じゃないですか!
安曇野は大好きな場所で、引退後は住みたい位の場所です。
是非一度行かれることをお薦めします。(^^
有明山や、蕎麦屋さん、わさび園もいいですし、池田町には美術館もあって
とても素敵な場所です。
何と言っても町(安曇野市)が美しいのです。
先ずは上高地?そのあと安曇野?どちらもお薦めです。
>>優しそうで、スタイル抜群ですね。...
・・・何ともお恥ずかしい、、、と言いつつ出てますが...。(笑)
アレが限界ですので。(^^;
こちらこそ、今後ともヨロシクお願いいたします。<(_ _)>