メサイヤ追記 |
今年最後の音楽会は、感動とともに幕を閉じることが出来た。
心からこの場所でこの音楽家達の演奏する音楽を聴くことが出来て幸せだと感じた。
正直言って、ヘンデルのメサイヤはそれほど好きではなかったのだ。
(好きな曲はいくつもあるのだが、、、大好きとは言い切れなかったし、ハレルヤコーラスはどちらかと言うと聴きたいとも思わなかった。苦笑)
バッハを聴いていると、ヘンデルの明るさが気持ちに添わないと感じてしまう。
イエス・キリストを取り上げる曲だし、クリスマス時期に絡めての興行なわけで、
明るくて楽しい感覚でもいいのかも知れないのだが、、、。
うちの相棒が好きなものだから、今年も聴くのだろうと思っていたのだが、チケットを取り忘れていることに気がついたのが二週間ほど前。
23日は仕事も入っているし、今年は諦めようと二人で納得していたつもりだったが、、、
偶然にも2列目にペア席が残っていたのだった。(相棒がこっそり電話して取っていた。笑)
昼過ぎに仕事を何とか終わらせて会場へ向かう。
入手出来たチケットを見ながら、今日は「メサイヤ」を聴きなさいってことなのかね?と二人で話す。
会場は、祝日の午後ということもあってほどほどの入り。
席は2列目のど真ん中。指揮者、鈴木雅明氏の2〜3メートル後ろの位置だった。(^^
一年振りの「メサイヤ」。
一曲目、導入の弦楽のシンフォニーから何だか様子が違っている。
鈴木さんの(背中しか見えないが)気迫をいつも以上に感じるのだ。
テノールの有名なレスタティヴォ♪Comfort ye, comfort ye my people,が始まるとともに
ゲルト・テュークの歌唱に鳥肌が立った。何という歌いだろう?
静かで、抑制の利いた素晴らしい歌唱であり、その上歌う喜びをも感じとれる表現に吃驚。
昨年のS田クンと比べたら可哀相だが(彼も上手いんだが)、格段にステージが上だと思った。
さすがゲルト・テューク!
それにしても早さはあるものの、かなり抑制が利いている。
スタートは素晴らしいではないか!(^^
(ココまでは12/24記)