夏から初秋へ... |
◆Riva Del Ferro @ Venezia, Italy Aug.'10
九月に入った。
例のプロジェクトがようやく完了し、ホッと息をついたところ。
休みなく続いていたので気が抜けた感じ。(^^;
反省点はあるが、何とか納得出来る形に出来て胸を撫で下ろした。
当り前だが、仕事とは厳しいものなのだ。
昨日は昼までに仕事を切り上げて鎌倉市の大船へ。
鎌倉芸術館での「ロイヤル・エレガンスの夕べ」へ出かけた。
英国ロイヤル・バレエ団のメンバーによるガラ公演。
規模の小さいものだったが、それぞれに見応えのある踊りで満足した。
プロジェクト完了の自分へのご褒美みたいな感じか。
【演目】
「リーズの結婚」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェルディナン・エロルド
ラウラ・モレーラ/スティーヴン・マックレー
「ウィンタードリーム」
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
サラ・ラム/ネマイア・キッシュ
「ファサード」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:ウィリアム・ウォルトン
崔 由姫
「海賊」よりパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:アドルフ・アダン
佐久間奈緒/ツァオ・チー
「リーベストゥラウム」*日本初演
振付:リアム・スカーレット
音楽:フランツ・リスト
ラウラ・モレーラ/リカルド・セルヴェラ
休憩
「クローマ」よりパ・ド・ドゥ
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:J.タルボット、J.ホワイト
パ・ド・ドゥ:サラ・ラム/リカルド・セルヴェラ
ソロ:スティーヴン・マックレー(特別編集)
「カリオペ ソロ」エリートシンコペイションズより
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジェームス・スコット
ラウラ・モレーラ
「白鳥の湖」より白鳥のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
佐久間奈緒/ツァオ・チー
「ジュエルズ」よりルビーのパ・ド・ドゥ
振付:ジョージ・バランシン
音楽:イゴール・ストラヴィンスキー
チェ・ユフィ/リカルド・セルヴェラ
「マノン」より第1幕ベッドルームのパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
ラウラ・モレーラ/ネマイア・キッシュ
「サムシング・ディファレント」
振付:スティーヴン・マックレー
スティーヴン・マックレー
ほか
プリンシパルのマックレー、モレーラ、サラ・ラムらはさすが。
今回は特にマックレーとモレーラの二人が大活躍。底力を魅せつけた。
「リーベストゥラウム」「マノン」のモレーラの女優度には魅せられた。
自分の個性に合う作品との出会いが不可欠だが、作品への強く深い想いが伝わるダンスだったと思う。初「生」ユフィちゃんはキレのよい踊りだった。セルヴィラもキッシュもなかなか頑張っていた。ヌュネスとソアレスの代わりに出演した佐久間奈緒とツァオ・ツィーにもう少し強さと魅せる何かがほしかった。
あっという間の二時間。平日昼間というのに満席だった。
今宵の一曲。
◆Ravel - Miroirs No. 4, "Alborada del Gracioso"
Piano: Jean-Yves Thibaudet
ラヴェル30歳の作品、組曲「鏡」(1904-05)から第四曲「道化師の朝の歌」。
この曲は活き活きと躍動感をもって尚かつ音楽的に弾くことが求められると思うのだが、音の煌めきやほとばしり、音の色合いが聴く者の感覚を刺激してとても魅力的。アクセントでリズムがより際立って、奏者の力量が試される。凡庸でない個性のある面白い演奏が聴きたくなる作品。