明るく生きる |
◆Merry-go-round @ Firenze, Italy Aug.'10
地下鉄のいつもの駅で下りる。
改札を通過しながら駅員ににこやかに挨拶していたのは女の子。
小さく見えるが中学生か高校生くらいだろうか。
彼女は車椅子に乗っていた。どうやら独りのようだ。
初めての駅だったのか右左をきょろきょろしながら、エレベーターを探して乗り込んできた。中には男女数人と私。皆でその女の子を取り囲む形で乗り込んだ。誰も特に車椅子を気にするでもなく、、、地上階に着くと女の子はちゃんと挨拶して歩道へ出て行った。
ふと見ると道を確かめている様子だったので、思い切って声をかけてみた。
「どこへ行きたいの?」
「○○方面へ行きたいんですが、、、」
「それじゃ、あっちだね」
「はい、そうみたいですね。ありがとうございますっ。」
笑顔で車椅子を180度回転させて反対方向へ向かう彼女を見送って
オジサンは何だか元気づけられいい気分だった。
やはり笑顔はいいね。
可愛らしく明るく生きるって素敵だね。
今宵の一曲。
J.S.Bach 'Bist du bei mir'(あなたがそばにいるなら)。
バッハの2番目の妻アンナ・マグダレーナに贈った「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖」からの作品。今宵は歌ではなくギターの音色で。
◆Per-Olov Kindgren plays J.S.Bach: Bist du bei mir (BWV 508)
Bist du bei mir,
geh' ich mit Freuden zum Sterben und zu meiner Ruh.
Ach, wie vergnügt wär so mein Ende:
Es drückten deine lieben Hände
Mir die getreuen Augen zu.
御身が私と共にあるならば、
私は喜んで死と安息に向かいましょう。
ああ、いかに私の終わりの時が満ち足りていることか。
あなたの愛する御手が私の忠実な目を閉じてくださるなら。