Friday, August 22 '14 |
◆ From a small Canal @ Venezia, Italy Aug.'10
「その色は好きじゃないわぁ...それは柄が嫌い。」
「じゃ、こっちは?」
「それならいいかしら... 私に似合う?」
「うん、いいんちゃう。」
「そんな婆くさい服は嫌よ。」
「婆ぁは婆ぁなんだからそれでいぃやん。」
「駄目だめ... こっちにします。」
「はいはい、お好きにどうぞ。」
卒寿を過ぎても女は女。
いつも同じものでは満足出来ないようで、
私の帰りを待って洋服選びに付き合わされる。
杖をつき、手すりにつかまりながら
それでもちょっとはお洒落をしたい、、、
明るく可愛いお婆でいたいと思うのだろう。
そのくらいの孝行なら、いくらでも。
一緒に過ごす時間の何と愛しいことか。
暑い暑い今年の夏をどうかどうか健やかに。
今日は父の命日。
あの世からどんな顔してこの母息子を見ているだろう?
にこにこして見てくれているのだろうか。
それにしても、あの日はこんなに暑かったっけ。
八月もあともう少し。
残暑お見舞い...申し上げます。<(_ _)>
今宵の一曲。
◆Schubert - String Quartet No. 14 in D Minor D 810 (1824)
'Death and the Maiden' Ⅱ Andante Con Moto
Alban Berg Quartet (live)
◇『死と乙女』(しとおとめ、Der Tod und das Mädchen)作品7-3、D531は、フランツ・シューベルトによる歌曲(リート)。詩はマティアス・クラウディウスによる。病の床に伏す乙女と、死神の対話を描いた作品。
乙女は「死」を拒否し、死神に去ってくれと懇願するが、死神は、乙女に「私はおまえを苦しめるために来たのではない。お前に安息を与えに来たのだ」と語りかける。
ここでの「死」は、恐ろしい苦痛ではなく、永遠の安息として描かれている。ドイツでは、昔から「死は眠りの兄弟である」とよく言われており、ここでの「死」も一つの永遠の安息として描かれている。
◇楽曲
シューベルトの作品はニ短調、2分の2拍子で書かれている。最初に「死」を描くコラールがピアノで奏され、続いて「Das Mädchen」と書かれた部分に進む。ここの音楽は非常に切迫感があり、乙女の拒否を巧みに描いている。続いて「Der Tod」とされている部分に入る。冒頭のコラールが再帰し、「死」が「お前に安息を与えるためにきた」と優しく語りかける。後半部分でニ長調に転調し、長調の響きの中で全曲を閉じる。
1824年に作曲された弦楽四重奏曲第14番で、 第2楽章の変奏曲主題に上記のコラールが用いられた。
そのため、この弦楽四重奏曲も『死と乙女』と呼ばれる。
〜Wikipedia より一部転載
暖かいお言葉を有難うございます。
幾つになっても生きる意欲や気力を持ち続けることが大事だと母を見て痛感しています。
身近な家族が明るく元気に励まし支えることで、皆が少しでもいい時間を過ごせることを願っています。<(_ _)>
数日前までの暑い日々から急に肌寒いお天気に変わり、びっくりです。
お母様も体調大事になさって元気にすごされますよう。
洋服選びに気持ちがはずむご様子に、
読ませていただいたこちらまでうれしくなりました。
優しいTomy様と一緒に会話も楽しんで。
お父様もきっと側でにこにこしていらっしゃいます。
「死と乙女」はずいぶん知っている気がしていたのに、
2楽章が歌曲のコラールを用いていることもその歌詞も知りませんでした。
曲が素晴らしすぎて音だけでいくらでも味わい深かった、
というのが知ろうとしなかった言い訳・・・。
でも知るとまたしみじみ胸がふるえます。
アーバンベルクの方々の音が何を言っているかよく聴きたくなりますし、
(弾けなくても)自分がどう弾きたいか思ってしまいます。
私7,8月は出かけられるかと思っていましたが無理でした。
今日は夜更かし仕事。
このまま年末まで綱渡り、という感じです。
こんにちは。
相変わらずお忙しく制作されているのでしょうか?
どうぞお身体大切にいいお仕事をなさいますように。
暖かいコメントを有難うございました。
こちら側にゆとりがないと穏やかに付き合えないものだと痛感しています。
気持ちがカサカサしないように、どこかで冷静でいなければと思います。
シューベルトの弦楽四重奏は大好きな曲が多いのですが、特に14番「死と乙女」の二楽章は切ないながらもとても心に響きます。第一ヴァイオリンを弾くピヒラーの硬質な音色が思い出されます。
ブログ更新が少なくなっておりますが、気分転換にまた覗いてみて下さい。
コメント有難うございました。どうぞお元気で。