天才の名演にふれて |
昨夜は、東京オペラシティコンサートホールにて、久々のモダンオケのコンサートを堪能する。
ミハイル・プロトニョフの指揮(芸術監督も)、ロシア・ナショナル管弦楽団のジャパンツアー。
ツアー7日目のプログラムは、
チャイコフスキー:l交響的幻想曲「フランチェスカ・ダ・ミリ」
ショパン:ピアノ協奏曲第一番ホ短調 ピアノ:ラファウ・ブレハッチ
ドヴォルザーク:交響曲第九番ホ短調「新世界より」
あどけないこの青年は?
またまた感動で打ち震える一夜となりました。
久々にフルオーケストラの演奏会。それも大曲。
このロシア・ナショナル管弦楽団というのはロシア初の民営オケ。
それを率いるのは、ピアニストでもあるプレトニョフ氏。
いやはやモダンで、緩みない緊張感と音楽性、圧倒的なリーダーシップで
オケを引っ張る凄腕指揮者でありました。名前だけは知っていたけれど、
度肝を脱がされました。只者ではなかった!
いづれ、このオケやプロトニョフのことを書くかもしれませんが、今日はここまで。
85年ポーランド生まれのこの青年は、2005年のショパンコンクールの第一位を獲得した
若き天才ピアニストであります。
昨年秋にリサイタルがあり、そこでもショパンを聴いたのですが、今回のコンチェルトには
もう脱帽でした。弾く度に上手くなっている様な気がします。
幸運?にも、最前列で舞台中央より少し左よりに席を陣取ったので、ピアニストの右後方から
バッチリ手の動きを見る事が出来るのです。距離にしてほぼ2~3メートル。
オケを聴くには決して音がいいとは言い難いのですが、カブリツキが好きなので
大概は前のほうに座ります。(苦笑)
出だしの第一音から最後の最後の一音まで、曇りなく素晴らしく品性を感じる音と感性で
大曲を弾ききりました。
ショパンのピアノコンチェルトは大好きな曲の一つですが、久しぶりに心底感動。
もう涙が溢れんばかりでありました。興奮冷めやらぬ観客の拍手に応え、アンコールを二曲
弾いてくれました。
彼の人柄、育った環境、家族、先生、、、素晴らしい音楽性を身につけた若者です。
将来が楽しみ。彼ならきっと素晴らしい音楽家になるはずだと強く思いました。
再来週には再度リサイタルで彼の演奏に触れます。しばらくは日本滞在です。
(長くなっちゃってゴメンなさい。長い割りに文章のまとめ方が下手。すみません。言い訳です)