世界バレエフェスAプロ感想まとめ(その1) |
<プログラムA>
■第1部■
「スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
若々しい二人が踊るのはバランシン振付けの明るく陽気なダンス。
そつなくテクニカルなダンスをにこやかにこなす二人だが、印象は薄め。
振付けのインスピレーションはパレードからだったそう。
「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ
フリーデマン・フォーゲル
昨夏「ルグリの新しい世界Ⅱ」でウィーン国立バレエの木本全優クンが踊った作品。
フォーゲルはイケメンかつ肉体美でソロの独特のダンスを披露。バッハの次男カール・フィリップの音楽はとても明るく楽しい。ダンスはとても躍動的で視覚効果も十分の舞台。シュツッツガルト・バレエのゲッケ振付け作品(2004)だからこそ、フォーゲルが踊ったのだろう。
「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
楽しみにしていたノイマイヤー作品。本場ハンブルグ・バレエの二人が踊る。
白鳥が出てくると思いきや、狂王ルートヴィッヒ二世と王女に重ねた意味深なパ・ド・ドゥ。
男性ダンサーの為に物語を読み替えたノイマイヤー版の「白鳥の湖」。
これは全幕で見なければよく理解出来ないだろう。
「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
上野水香 マシュー・ゴールディング
今回はダンサーとしても出演の元パリ・オペラ座エトワールのマルティネスの振付。
衣装は同じくエトワールのルテスチュの作品。
映像のフルステとマニュネは「エトワール〜フランス・バレエのエレガンス」でも拝見している。やはりこれはフランスの香りが必要か?
NBS主催となれば、日本人ダンサーを出さない訳にはいかないだろう。(毒)
上手にこなしているけれど、この二人から感動を与えられることはなかった。
本当に十分上手いとは思うけど、、、。
第一部に関しては、席が前過ぎて(三列目センター)で前の人の頭でほぼ見えずで
イライラしていたこともあるが、辛口ながら前座的なステージという印象。
皆さんもちろん高いレベルでの踊りだし、楽しいのだが、、、
(音楽や振付とも関係があるが)楽しかった、上手かった、で終わった感。
*せっかくの観たバレエゆえ、何とか備忘録に記しておかねばと...
第4部まで頑張るべー。