初のKバレエで『第九』を... |
Bunkamura オーチャードホール
4月13日(土) 16:00
『Simple Symphony』(音楽:ベンジャミン・ブリテン)
荒井祐子 / 西野隼人 日向智子 / 橋本直樹 / 佐々部佳代 / 伊坂文月
振付:熊川哲也
『Promenade Sentimentale』(音楽:クロード・ドビュッシー)
神戸里奈 / 宮尾俊太郎 / 白石あゆ美 / 遅沢佑介ほか
振付/衣装デザイン:リアム・スカーレット
『第九』(音楽:ベートーヴェン交響曲第九番)
1st Mov. 大地の叫び 伊坂文月ほか
2nd Mov. 海からの創世 井上とも美、中村春奈、森絵里ほか
3rd Mov. 生命の誕生 日向智子、ニコライ・ヴィユウジャーニンほか
4th Mov. 母なる星 熊川哲也ほか
(森麻季、牧野真由美、笛田博昭、与那城敬/藤原歌劇団合唱部)
振付/演出:熊川哲也
指揮:井田勝大 演奏:シアター オーケストラ トーキョー
初Kバレエ・カンパニーの公演へ。
想像通りこのカンパニーの特色がよく分かった気がした。
次回の「ジゼル」も観る予定なので、それでよりはっきりするだろう。
ダンサーたちは皆かなりハイレベルでよく練習していることが分かる。
個々がプロフェッショナルであることを認識していて自分の仕事(ダンス)を正確にこなしている。きっとこれは芸術監督・熊川氏のプロ意識がいい意味で波及しているからだろうと思う。
全体を通しての美しくエレガントな動きは熊川氏の美意識がよく伝わってくる。同時に観衆の望むものをよく知っていて見せることができると言うのも才能だと思った。
感想をまとめるのが難しい。
石が飛んでくるかもしれないが(笑)、個人的感想なので敢えて記そうと思う。
簡潔に言えば、とても感動して胸いっぱい、というのではないということだ。
確かに皆上手いし、舞台としても本当によくまとめられているのだが私の胸には響いてこなかったというのが正直な感想。一つの作品を作ることの難しさ大変さを承知の上で、自分の求めるモノとは違っていたということだ。
熊川哲也というバレエダンサー、というよりプロデューサーは人並み外れた才能の持ち主であり、舞台に出た瞬間から既にオーラは他のダンサーとはまるで違った。エレガントで力強いダンスも断トツ。魅せることにとても長けている。テクニックは当然ながら、体を知り尽くしてのダンス表現で、やはり第一級、英国ロイヤルバレエのプリンシパルだったのだから当り前だろうが凄いと思った。
日本のバレエ・カンパニーでよくぞここまでやったとは思うし、それには敬意を表したい。けれどもう一度見たいですかと聞かれたら、、、 ゴメンナサイ。
ベートーヴェンの「第九」シンフォニーが大好きな私にとって、この音楽をイメージすると熊川氏の振付けたダンスとは当然ながらかなり違った。(もちろん自分には振付は出来ないのだが)あれが熊川さんらしいというのならきっとそうなのだろう。が残念ながら私は好きではなかった。
拍手喝采の中、幕が下りた。スタンディングの女性達がいっぱいで皆さんとても満足そう。そう、観客を満足させる力があったということなのだ。ゆえに公演は成功だったのだ。
次回公演の古典中の古典「ジゼル」はきっとより素晴らしいはずだ。期待したい。
(言いたい放題書いてしまいました。個人的感想ゆえご容赦下さい。)
観客を満足させる力があったということなのだ>熊川ファンとしてはトミーさんにこう感じて頂けて嬉しいです^^ 私にとってKの舞台は「私もあの中で踊りた~い!!」と感じる舞台なのです。観客への見せ方がとても上手だと思います。
「ジゼル」観に行くんですね。私はロイヤルのチケを取ってしまったので我慢です(^-^; 感想楽しみにしてます♪ 個人的に熊川さんは「ジゼル」のアルブレヒトより「コッペリア」のフランツのような陽気な役の方が似合う&K自体も楽しい演目の方が向いているような気がします^^
ロイヤルは観に行かれますよね?お会い出来るといいなぁ^^
こんにちは。いつもコメント有難うございます。
mikikoさんはバレエ好きな方だったのですね。
Kバレエファンだったのですね。<(_ _;)>
勝手なことを書いてしまいましたが、様々なジャンルがあり表現もそれぞれですから、熊川クンは彼のポリシーを貫かれたらいいのです。真剣に真摯に作品を作り、表現を追求し高め続けることこそ大切なことだと思います。色々なものを観て、聴いて、感じて、人生の彩りに深みが出たらいいなと思っております。コメント有難うございました。
こんにちは。いつもコメントを有難うございます。
なかなかいい処を突いてこられましたね。(^^;
この公演の振付けで一番しっくりきたのはスカーレット作品でした。正直言えば、ドビュッシーの選曲にもう一工夫欲しかった。ピアノ曲をオケに編曲している点もちょっと残念。バレエと音楽は必然で結ばれる関係であるべきだと強く思いました。(この音楽ならこの振付しかあり得ないと思わせるくらいに。)
彼は若いけれど逸材だと思います。きっとこれからもっと色々な作品を作られると思います。今回の衣装デザインもよかったです。
ドラマなら脚本が命、バレエはやはり振付と音楽が命だと思いました。それが素晴らしいものでなければ、いくら凄い役者が演じても、いくら上手いダンサーが踊っても、限界があるでしょう。
色々観て感じて勉強になる日々です。(苦笑) <(_ _)>
こんにちは。コメント有難うございます。<(_ _;)>
K Ballet ついに観て来ましたよ。
流石に熊川クンは分かって踊っておられるなと思いました。
この日本であそこまで出来るバレエダンサーは今はいないでしょうね。
エンターテイメント性で言えば日本では断トツでしょう。舞台にも衣装にもこだわりまくって、その上、生のオケに合唱、ソリストまで凄い面々。出来る限りの力を降注いであの公演に挑んでおられるのだと思いました。脱帽です。
あとは感じる側(私)の趣味嗜好と価値観の問題です。(^^
ロイヤル行く予定です。スケジュール等またご連絡しますね。