ロジェ・ムラロの弾くラヴェル ピアノ作品全曲演奏 |
ロジェ・ムラロ(ピアノ) ラヴェル ピアノ作品全曲演奏
2014/1/12(日) トッパンホール 15:00開演
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ソナチネ
ハイドンの名によるメヌエット
クープランの墓
プレリュード
夜のガスパール
水の戯れ
鏡
グロテスクなセレナード
古風なメヌエット
ボロディン風に
シャブリエ風に
高雅にして感傷的なワルツ
ラ・ヴァルス
新春第二弾の音楽会もマニアック。
フランス人ピアニスト、ロジェ・ムラロ氏のラヴェル全曲演奏会。
ラヴェルのピアノ曲を全曲一度に演奏するだけでもかなり珍しいプログラムだろう。
ラヴェル大好き人間にとっては飛びつく以外なかろう。
ましてや、奏者ムラロはその表現が気に入っていたピアニストだけに楽しみにしていた。2011年にはラヴェルのピアノコンチェルトと左手のためのコンチェルトを読響で聴いているがソロは初めて。きっとソロの方が良いに決まっていると思いながら出かけた。
演奏会は、70分→45分休憩→35分→10分休憩→45分という三部構成。
プログラムの組み方も考えられたものだと思った。
特に二部の「水の戯れ」「鏡」は秀逸。非常に良い演奏だったと思う。
最後に超絶技巧のラ・ヴァルスを持ってくるのは構成上当然か。
長身で人懐っこい柔和なフランス人だが、いざ演奏に入ると凄い集中力と緊張感で息も出来ないくらい引き寄せられた。淡い紫ベージュのようなシンプルなシャツ姿がとても似合っていた。
なかなかこのような音楽会はないので貴重な経験。TVが入っていたのでその内ご覧になれるだろう。
今宵の一曲。
記念にムラロと言えば、、、メシアン!ということで。
オリビエ・メシアン「幼子イエスにそそぐ20のまなざし」から第11曲「聖母の初聖体拝受」。
◆Roger Muraro plays Regard XI from Messiaen's Vingt Regard sur l'Enfant Jésus.
全体の曲順の構成が演奏家の熟考と、意図を感じさせます。
最後に聴き終えたときの、心地よい放心と疲労。とても満ち足りた濃密な時間をすごした幸福を実感されたのではと、うらやましい限りです^^
こんばんは。いつもコメント頂きまして有難うございます。
なかなか有意義な貴重な時間でした。不思議ですが、ラヴェルの音楽には惹かれることが多いのですが、ライブで聴くチャンスが少ないのでとても満たされました。東京だから成り立つ音楽会だと思いました。
どうぞ体調に気をつけて、ご健闘祈っています。(^_^)v